オルガニスト楽屋話

第100話  ミュージカルに初挑戦 ---2009.1.2.

『みゅーじん』の放映後、たくさんのご感想、お便りをいただきました。「あんなに大きな楽器とは知らなかった」 「音色をつくる仕組みがわかった」「演奏している姿を近くで見ることができ良かった」と。確かに、コンサートに いらしてる方でも通常は見れない、見えない演奏台周辺をご覧いただける機会になりました。 多くの方から「しっかりとした構成で内容の充実した番組だった」と。そして中には「感動した」「(・・今、暗い世の中、 困難なことに直面しているけれど・・)生きる勇気が与えられた」 「夢を与えられた」というメールもありました。普通〜にただただ好きなことに没頭してきただけなのに、こんな 私が人にメッセージを与えられるなんて、、自分でも驚いています。 このような素晴らしい番組にしてくださった製作スタッフのお陰であり、感謝しています。 それから、意外にも大きな反響だったのが 水泳シーンと私の背中〜(笑)。私のありのままの姿ですので仕方ありません。

TV放映が12月21日と決まっていたので、残念ながら収録はされませんでしたが、 18日の川口リリアホールでのコンサートは ソプラノの砂田恵美さん、テノールの高野二郎さんと、オーソドックスなクラシックのレパートリーに 加え、ミュジーカル『オペラ座の怪人』『ウェスト・サイド・ストーリー』をオルガン伴奏でという企画でした。 日本初、恐らく世界でも初めてのコラボレーションであったはずです。 オルガンのバルコニー、ステージ、そして客席内までもお二人が動かれるという演出は高野さんのアイディア。 抜群の歌唱力、そして息のあったデュエットに魅了され、満席の会場から大きな拍手が沸き、大成功に終わりました。 当日会場にいらした方々には良いクリスマスプレゼントができたと思います。企画した私としてはとても嬉しい会場からの反響でした。
(右の写真は終演後に。砂田恵美さん、私、そして仮面をつけた高野二郎さん。)





24日教会でのキャンドル・サービス、28日の歳晩礼拝を弾いた後、都会の喧騒から逃れ長野県白馬八方へ。 年の瀬は白銀の世界で。数ヶ月ぶりにリラックスした気持ちで過ごせる時間。 雪不足だった山にも恵の雪が降り、パウダー・スノーで抜群のコンディションのゲレンデを飛ばしました。

「え、スキー?!」多くの人から危ない、危険だと言われます。確かにさすがの私も留学から帰ってからずっと控えていたのですが、 昨年から再開。私の子供の頃、学生時代を知っている方は「また始めたんだ、、」と(やや納得顔)。スキー暦はオルガンよりずっと長く、 小さい頃から毎年冬休み、春休みにはスキーへ。お正月も受験の高3まではいつもスキー場で迎えていました。 大学時代はスキー部に入り、学生時代には盛んに楽しんだスポーツ。しかしブランクは大きいですね、 以前のようにゲレンデを飛ぶように滑るまでの復帰はまだまだ、、。早朝、誰も滑っていないパウダー・スノーの斜面へ。 転倒し、ふわふわの雪の中で立ち上がれず格闘したりもしましたが(笑)、真っ白な雪、青い空、雄大な自然の中で美しい雪山を見ながら、 冷たい空気を切っていくスピード感はたまらない〜。深々と降る静かな雪の夜も大好きです。 2008年の全てのスケジュールも無事終わり、 そして昨年手に入れた競技用の板にも慣れてきて、ニコニコ笑顔のショットです。 昔楽しんでいたことも、ある時期継続できなかった。でもまたそれを今、少しずつ取り戻し、また再び楽しんでいる 私がいます。

2009年、今年は何が起こるのでしょう、いつも何が起こるかわからないから楽しみです! 与えられることひとつひとつを大切に、そしてまた今年も夢を追って!どうぞ皆様にも良いお年でありますように!


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