オルガニスト楽屋話

第132話  『世界オルガン夢紀行』〜東欧編を終えて ---2011.9.23.

大型台風にゲリラ豪雨、、各地で甚大な被害も出ていますが、皆様ご無事でしょうか。 川辺の我が家、普段でも風が強いのですが、一昨日の台風、かつて経験のない激しい風雨がベランダを拭き付け、 朝起きるとガラスは曇りガラス状態。大きな空と多摩川&桜並木が見張らせる窓なのですが、視界がないような状態ではとても不快で、 朝6時から2時間かけてガラスと網戸拭きが始まりました、これからコンサートというのに、、。 しかし台風一過で明るい太陽と青空に一転、久しぶりの雨のお陰で樹木も生き生きと。 ピカピカになった窓で気分はフレッシュになり、リリアホールへと車を飛ばす。気をつけないと、秋の交通安全週間だ。

『世界オルガン夢紀行』、昨日はその第5回目でチェコ、ポーランド、ハンガリー編。思い出してみますと1990年、 21年前にサントリーホールで「ヨーロッパ・オルガン紀行、東欧」という企画があり、丹羽正明先生のお話、 そして私が演奏させていただきました。当時は、チェコもポーランドもハンガリーもまだ見ぬ未知の国で、 企画とお話は丹羽先生に完全お任せで、私は演奏したのみ。

しかしその後、たまたまですが、チェコへ1回(2公演)、 ポーランドへは3回(5公演)、そしてハンガリーも訪ねる機会があり、これも年月の経過の中での経験の積み重ねですね 、実際にその地に身を置き、文化や芸術に触れ、“見て”、“聴いて”、“弾く”ことが出来ました。 仕事と遊びとでふらふら外遊していたのも、無駄に終わらず、生かされる時が。 全て時とか運命とか、、に導かれたのでしょうか、様々な経験を基に、また違った自分で、今回は演奏、 さらにはパワーポイントを活用して映像もお見せしながら、私の企画として臨むことになりました。 (今回も大きなスクリーンを立て、映像&音楽&トークの一人3役)

民族色豊かな東欧の音楽ですが、今回は衣装もそれに合わせて民族調に。民族衣装の色調の大好きな私は、 昨年夏(この時、すでに昨日の演奏会のことが決まっていましたので)ポーランドで買った民族衣装を着ました。 正式にはロング丈の広がったスカートで着るようですが、オルガン演奏のために下は黒のパンツに合わせてみました、 私の定番ですが。クラコフの中心、旧市街広場の織物会館(14世紀に建てられた由緒ある建物で、 小さな露店がたくさん並んでいる、ショッピングアーケードのような所)で、ようやく気に入ったビーズと刺繍のもの、 そして私のサイズのものを見つけました。サイズは子供用以外で最も小さなサイズ。あちらの女性の胸幅は厚く、 日本人とは体型が全く違いますから。(写真は楽屋にて、演奏前に、そんな余裕はないはず、、)

さて初めて着るステージ衣装は、リハーサルに着用し、着心地をチェックするのが常です。 胸の前の赤いリボンで締め具合を調整。立っている時にぴったりだったのですが、演奏台に座った時には窮屈になり、 少し緩めることに。午後3時の会は無事終了。休憩中に一度衣装を脱ぎ、2回目の午後7時の会、再び着用してステージへ。 実際にオルガンの前に座ると、きつ〜〜い、しまった、緩めに着るのを忘れていた〜。 曲間で舞台裏に行こうか行くまいか、、頭をよぎり、、、そのうち、、、体に馴染んでいったのか慣れたのか、、、忘れて演奏していました。

そして、トークです。トークの最中に、頭が突然フリーズ状態に〜。話したことだったか、まだ話していないか、、、 7時の会は2回目のなので頭の中で混乱が起こったのです。こうしたプチ・ハプニングもありましたが、アンコールまで何とか無事終了。 客席から暖かいオーラを感じました、お聴きくださいました皆様、ありがとうございました。

お気に入りの今回の衣装。右の写真は背中です、ビーズの刺繍と一部スパンコールも付いているので、もしかしたらキラキラ 光ったかもしれません。ちなみに白いブラウスは、以前にハンガリーで買ったもの。着てみたらそれらしく 合ったので着用することに。

そして私の新しい相棒くんを紹介、マック・ブック・エアです。軽くてコンパクトで、ハンドバッグにも入るサイズ。 旅先へはもちろん、大学やお出かけにも?持ち歩きたくなります。 立ち上がりの速いこと。パワー・ポイントも入っていますから、これひとつでプロジェクターさえあれば、いつでもどこでも写真&お話の企画がOKです。 私と一緒にこれから国内、国外へと様々な旅へ出かけることでしょう。ケースもお気に入り☆
オルガン、旅の写真&お話企画、どこへでも出張致します〜、どうぞお声をかけてください。

『世界オルガン夢紀行』は5回で予定では完結しましたが、来年度(2012年4月以降)「続編」が続くことになりました☆ 詳しい日程など決まり次第、サイトでもお知らせ致します。また覚えていただけましたら嬉しいです。


Index