オルガニスト楽屋話

第152話 ドイツ音楽ツアーご報告・続き ---2012.10.31.

今回は嬉しいことに、参加者の皆様に撮って頂いた写真があります、写真と共にご報告の続きを。

9月に渡欧し、間あくこと1ヶ月もなく今回のツアーだったので、スーツケース、海外での必需品はそのままに。 荷造りは楽だったのですが、案の定、忘れ物をしました。前回の旅の後、 コンタクトレンズの保存ケースを出していたのですね、確認せずにそのまま来たら、ない!! 仕方なく初日はよく洗ったコップ2つで代用。翌日からは2週間の使い捨てレンズ、 予備に持って来たレンズを使い、そのケースを使うことに。

これは私自身のことで大したことではないのですが、気を遣ったのはオペラのチケット。私が全員分をネットで購入した オンライン・チケット。これを忘れては大変と何度も確認、そして万が一も考えスーツケースにも入れず 手荷物のバックに貴重品として飛行機へ。購入の際に保険に入るか、という画面が出てきたのですが、 最初その意味がよくわからなかった私。コンサートのチケットにも保険があるのですね、尚のこと慎重に。

ルフトハンザ機に搭乗。すでにドイツ気分。 長旅お疲れ様でした。アイゼナッハのホテルに着き、まずはほっと夕食。

飛行機に乗ると、ドイツ留学の際、夢を追いかけ一人で旅立った時を思い出しました。今回は17名もの方をお連れして。 こんな日が訪れるとは、夢のようです。

ケムニッツ、2つの教会でのミニ・コンサートを前に、2つの様式の違うオルガンの説明をしている私。  ペトリ教会で、ラーデガスト・オルガンの前で。


シュロス教会。Vleugels-orgel。 オルガンの模型があったので、構造の説明をする。


シュロス教会前で、オルガニストのペトリ氏ご夫妻と打ち合わせ。  ナウムブルクのカテドラルで。

ケムニッツではシュロス教会とペトリ教会、2つの教会で弾かせていただいたのですが、 両教会のオルガニストのペトリ氏とは初対面。「教会前で午後5時に会いましょう」・・この約束で無事出会うことが出来ました。 そして練習とコンサートのために、ペトリ氏が両方の教会の入口の扉の開け方(扉は大きくて重く、鍵は右に回す、左に回すといろいろ)、 オルガン演奏台への行き方、電源や電気、そして教会全体の電気のブレーカー、照明、、を教えて下さいました。 説明が終わると、「はい、どうぞ!」と2つの教会の鍵の束を渡された私。今晩も明日も自由に弾いて良いとのこと。 街で一番大きな教会、由緒ある教会の鍵が一晩私のバックに、、ありがたかったのですが、貴重な鍵を預かりドキドキでした。

ライプチヒでのレストランで昼食。 バッハアルヒーフの高野氏の説明を受ける。


マイセン、陶磁器工房のオルガンの前で。 ライプチヒ、ニコライ教会のバッハ像の横で。


ゼンパーオペラ。皆様、お洒落!! 開演前の雰囲気を楽しんでおります。





ゼンパーオペラ劇場、劇場に入り会場の雰囲気を楽しみ、皆で写真など撮っていましたが、 その後、座席につくまで、階段を登ったり降りたり、大変なことに。座席は1階だったので、 1階の扉へ行くと、係りの人から門前払い。1列並びの座席、真中に通路がないので、 決められた扉から入らないことには、座席につけないのです。 後でよく見てみると、座席の列、番号のほかに、入場すべきドアの名前が書かれていました。 ようやく座席に座りほっとする私(上の右の写真)。

『世界オルガン夢紀行』は川口リリアホールで展開しています演奏会シリーズですが、 今回は、現実にオルガンの旅、まさに『夢紀行』でした。



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