オルガニスト楽屋話

第157話 続・『ニューイヤーオペラコンサート』 ---2013.1.13.

NHK『ニューイヤーオペラコンサート』をご覧くださいました皆様、どうもありがとうございました。 弾き終わり、オルガンの裏にある楽屋に戻るやいなや、私の携帯には 友人、先生、お弟子さん・・からメール。オルガンのすぐ裏にある 控え室には電波が入り、本番を終えほっとした私に暖かいお言葉は嬉しかったです。
帰宅後、パソコンを開くと「TV見ました」メールとCDの注文が、北は北海道、南は九州、日本各地から沢山寄せられました。 お世話になった方、長いこと会っていない方、偶然TVをつけたら私が映っていた、、などなど、様々なご感想。 嬉しい悲鳴で、約数日、このお返事と対応に追われました。Facebookにもご感想と「いいね」、応援してくださった「友人」達に感謝です。 Twitterもフォローがたくさん。

さて、番組を見てみますと(『見逃し番組』のサイトから見ました、、)、一体どこから映していたのだろう、 とカメラワークの技術にビックリ。まず下から私を映していたのは、右の写真のクレーンのようなカメラでしたね。 オーケストラ・ピットとステージの間に設置されていました。
そしてバルコニーに設置された無人撮影カメラ(下の写真)。これが足元や、横からの姿をとらえていたのですね。

「オルガンシューズの底が白かった」というコメントも。靴の底は通常は皮底ですが、私は特注で水牛の皮に 替えています。青底と呼ぶようで、草履の底と同じ材質で、通常の皮よりも音がしなくて感触が柔らか。いつもは見えないので、 ボロボロの靴(その方が履きやすい)を履いているのですが、TVに足も映るだろうと、数足あるなかの 一番新しい靴(家での練習用に今は使い、履き慣らし中)で弾きました。

「衣装のぼんぼり」・・良く見えたのですね、ぼんぼりです。後ろ髪は、年末の最終日に、いつもお願いしている美容室の 先生に衣装を着て、衣装に合わせてカットしていただきました。

「緊張顔でしたね」・・確かに。会場にはお客様、ライブ収録、緊張しました。


「お化粧が濃かった」・・確かにオペラ歌手のような顔になっていましたね、私。


「NHKホールにオルガンあったのね?」・・サントリーホールや芸術劇場よりもずっとずっと前、 私が学生の頃からありました。年2回、外来の演奏家のコンサートがあり、恩師サットマリー先生 との衝撃的な出会いもこのホール。またFM放送やBS番組の収録、N響との公演、などでも弾かせていただきました。でも 今回のような接写は滅多になかったですね。

私の演奏の間は、緞帳に隠れた舞台の上では、ステージセットの大きな転換が行われていたそうです、なるほど。 会場のお客様にも、TVをご覧の皆様にも見えない部分でした。 舞台裏には想像出来ないほど沢山のスタッフが関わっていました。

右の写真は、放送されている画面を写真に写してくださった方が、、本当に、各方面に感謝です。

「司会者のコメントが始まるまで、立ち位置にいてください」と言われていたのに、その時間が 待てなくて、歩き出した私〜、すみません〜!辰巳琢郎さんが走っている、、あらあら。

エンディングは、放送には映らないはずの場面、私がお辞儀をする、、ところも映っていました。 時間が余ってしまったのですね。いろいろハプニングありの生番組、生放送でした。

余談になりますが、i Tunesのサイトを久しぶりに見ましたら、私の音源の音楽配信が30曲 (同じ曲が重なっているので実質11曲になりますが)に増えていました。 その中に、この日に演奏しました3曲のうちの1曲、『「カヴァレリア・ルスチカーナ」の間奏曲』もフル・バージョンで 入っています。 iPad、iPhone、iPodでもお楽しみいただければ、と思います♪




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