オルガニスト楽屋話
第178話 トリオ・ティエポロ ---2014.6.6.
先月、ソプラノ、トランペット&オルガンでトリオを結成しましたことをお伝えしましたが、
砂川涼子さん(ソプラノ)、オッタヴィアーノ・クリストフォリさん(トランペット)と私を
メンバーとするトリオの名前が決まりました!! 『トリオ・ティエポロ』です!!
「ティエポロ」とは・・・ヴェネチア生まれの画家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ(1696年-1770年)。
イタリア・ルネサンス最後期の画家であり、ルネサンス期の美術絵画の伝統を締めくくる最後の巨匠です。
フィレスコ画の名手であり、壮麗で明るく優美な作品が残されています。
イタリア出身のクリストフォリさんの発案でしたが、美しいティエポロの絵画に
魅了された私達、クリストフォリさんはその場からウ―ディネ(北イタリア、ヴェネチアの近く)にある
ティエポロ美術館のディレクターであられるDr. Bergaminiに電話をかけ、連絡をとってくださいました。
ドキドキしながら返事を待つこと数週間、、、
Dr. Bergaminiから「ティエポロ」という名前を私達トリオのために使わせていただけるという正式な許可
(おそらく世界唯一)&ご快諾をいただきました。今後チラシやプログラムなどにティエポロの絵画を
使用して良い、ただしイタリアで演奏する場合はウ-ディネのPalazzo Ducale(ドゥカーレ宮殿)
で最初に演奏するというのが条件・・とのこと(←これは嬉しい話でもあり、私達イタリアでの演奏の夢も〜)。
世界は広いです、夢を持って。
さて私達はレパートリーについて相談しました。少しずつレパートリーを広げ、我々のサウンド、
音楽を創っていきたいと。オリジナル作品はじめ、美しい音楽であれば可能性を広げるべく
挑戦していきたいもので、トランペットとオルガンでタルティーニの「トランペット協奏曲」、
ソプラノとはモーツァルト「ハレルヤ」、ヘンデル「私を泣かせて」、カッチーニ「アヴェ・マリア」の名曲。
ま、ここまでは、お決まりのレパートリーですが、私達三人でトリオを組む意味はやはり3人での演奏であり、そのレパートリーにはスカルラッティの
「独奏トンランペットを伴う7つのアリア」(トランペット、ソプラノ&オルガンのオリジナルです)、
そしてプッチーニの「ラ・ボエーム」より “冷たい手を”“私の名はミミ”“優雅な乙女よ” このオペラの名曲に初挑戦・・・
美しい歌声のオペラ歌手・砂川涼子さんと、名トランペッター・オッタヴィアーノ・クリストフォリさんとのトリオならではです。
初回のコンサートはこんな曲目でスタート♪
トリオ・ティエポロにつきましては事務所オフィス・フォルテの
サイトでもご覧いただけます。
まずは9月2日川口リリアホールです(無料、応募制)、詳細が決まりましたらお知らせさせていただきますが、
三人とも夏はそれぞれヨーロッパへ、なんと皆の日程の合うリハーサルは2ヶ月も前の7月2日。目下その譜読みにも忙しく、、。
絵を見て感動し、音楽を聴いて感動する、絵画と音楽、共に心に響くもの、共通です。
ティエポロの絵を見ていると、大きな教会にに響きわたる音♪がイメージされます。
トリオ・ティエポロ、皆様方に感動をお届けするような演奏活動を展開していきたいという気持ちに溢れてのスタートです。
見守っていただき応援していただけましたら嬉しく、どうぞよろしくお願い致します。
|