第189話 青い海と緑豊かなアドリア海の国々を訪ねて ---2015.5.28.
こんな出国で機内へ。Gute Reise ins Land des Traeume! 「夢の国へ良い旅を!」、、こんな素敵なキャッチで迎えられました。 コーヒーを頼んだら、コーヒーのメニューが渡され、なんと10種類のコーヒー、豆の種類ではなく、 コーヒーの入れ方のアレンジです。さすがオーストリアですね、“マリアテレジアコーヒー”を頼んだ私、 オレンジリキュールの入ったホットコーヒー、sehr gut!!美味しい! しかしながら、今回の行き先はオーストリアではなく、空港で4時間待ちし、サラエボへ。 今回の旅、ボスニア・ヘルツェゴビナから始まり、モンテネグロ、クロアチア、スロヴェニア、、という アドリア海に面し、ユーゴスラビアから独立した国々を訪ねました。イタリア、オーストリア、ハンガリーに 囲まれた国々ですが、オルガンにはあまり縁がなく、これまで訪れる機会のなかったところでした。
通過はマルカ、クーナ、ユーロ、国ごとに通過が代わり、頭クルクル。今回の旅の最中、旧ユーゴスラビア圏内で 通算5回国境を超えたのですが、EU加盟国でないので、国境越えの旅にパスポートの掲示を求められ、 時にはバスから降りて、出国、そして入国審査です。 さて最初に訪ねたボスニアの首都サラエボは、多様な民族色のある街、その次に訪れたモスタルはオスマントルコの 支配下であり、売っているものなどトルコにも似ていました。モスタルは16世紀に建造された美しいアーチ型の橋を中心に、 スターリモストを中心に広がる美しい石造りの街(写真左上)。グリーンのネレトヴァ川、水のある街。またこのあたり、 イスラム教とカトリック、つまりモスクと教会が共存していました。
海を見ると、小さな島々が沢山アドリアの海に浮かんでいます。また雄大な山が折り重なり合い、 大きなぶどう畑、オリーブ畑も広がり、黄色い初夏の花、エニシダが満開に広がっていました。 海沿いのホテルにも宿泊、微妙に変わる海の色を眺め、聞こえてくるのは波の音、鳥の声、そしてジャスミンが良い香り。 お食事は元ベネチア共和国の影響下、イタリアにも近く、アドリア海沿岸で穫れる魚介が豊富。 手長エビのグリル(オリーブと香草焼き)、エビの量にびっくり。そして魚介のリゾット、 トマト味とチーズ味、どちらもとても美味しかったです。またハンガリーの影響を受けてのグラッシュなど 煮込み料理も多かったです。地中海性の気候を利用しオレンジなど果物も豊富、あとはコーヒー、薄いパイ、 プリンのデザートも良かったです。ワイン、クロアチアのワインも美味しく、お食事と共に堪能しました。
その後、スロヴァキアに入ると、雪が残るユリアナアルプスが迫ってきました。 スイスやオーストリアから見るアルプスの裏側なのですね。アルプスを背景に、ブレッド湖。 10万年かけて出来たというポストイア鍾乳洞、ヨーロッパ最大の鍾乳洞ですが、自然が造り出す美は壮大でした。 ウィーンにも似たスロヴェニアの首都リュブリアーナ、次回機会があればゆっくり訪れたい街です。 美しいブルーの海、そしてアルプス、緑ゆたかな自然に恵まれたクロアチア、そして近隣の国々、 自然が造り出す芸術的な美に感激し、中世からの歴史的な街並も美しく素晴らしい旅となりました。 今回の旅は「クロアチアに行きたい!」、母の強い希望から突然決まった旅でしたが、遠い地へは最後の旅と言う母と ともに美しい景色を見て、良い思い出もつくることが出来ました。 昨日、スロヴァキアからウィーンへ入り帰途につきましたが、オーストリアに入ると高速道路をスイスイと車は飛ばして行く。 見慣れた普通のヨーロッパに戻ってみると、味のある国々だったなと、ヨーロッパの人々にも最近人気のリゾート地であり、 ドイツで最も売れている観光案愛書はクロアチアと聞きましたが、なるほど納得。オーストリアやイタリアの向こうにある 素晴らしい国を知ることが出来ました、出来ればまた訪れたい、まさに楽園、『夢の国』でした。 コトル(モンテネグロ)の聖トリプン大聖堂で、オルガンの音が聞こえてきました、弾いていたのはシスター、 小さなオルガンでした、決して卓越した演奏ではありませんでしたが(失礼、、)心に響きました。 モンテネグロ、遠い地でも同じようにオルガンの音は鳴っていました。 旅先での写真、写真の ページにアップしました(5月31日)。ご覧いただけましたら、幸いです。
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