オルガニスト楽屋話
第190話 楽園の島、カウアイ島 ---2015.6.27.
貯まったマイレッジで、カウアイ島へ。6月16日から26日まで、しばしの休暇を過ごし、昨日帰国しました。
ハワイの最北に位置し、ハワイの中で古い歴史をもつカウアイ島は「ガーデンアイランド」(庭園の島)と呼ばれていますが、
豊かな自然、起伏に富んだ景観、美しい海、そして美しい山があります。とりわけお気に入りのノースショア、北海岸へ。
険しい山に雨雲がかかるのでしょう、ここは世界でも有数の雨の多い地域で、よく雨が降ります。
滞在時には毎日早朝にシャワーが(ホノルルのシャワーと違い雨の量が多いです)、午前中は曇りがち,午後は晴天に、
夜にも必ずしっかりとした雨のシャワー。しかしながらこの天からのピュアな水のお陰で、植物が生き生きとし、
雨の少ないカウアイの南部や、他の島に比べ、緑が多く、果物や野菜も豊富に採れます。
ホノルル空港からハワイアンエアラインに乗り換え、リフェ空港へ。いつものようにBudgetレンタカーで車を借り、
キーを渡されました。車の傷など自分でチェックし、レポートするシステムに変わっていました。荷物を乗せ、
さあスタート!と思いきや、エンジンがかからない、、。サービスの人に見てもらうと、「バッテリーがあがっている」、と言うのです。
やれやれ、再度カウンターへ行き、別の車のキーを受け取り、ようやく出発。
リフェ空港から北上。カウアイは7回目になりますが、最初に来た15年ほど前はレンガ色の赤土が目につき、
カウアイと言え赤土の土壌という印象でしたが、緑が植えられたりして美しく整備されてきています。
今回長い間工事していた橋が完成し、樹木が少し大きくなっていましたが、いつ訪ねても変わらないことも嬉しいもの。
車を走らせ約1時間、プリンスヴィル内のコンドミニアムに滞在、聞こえてくるのは鳥の声とヤシの木を揺らす風の音だけ、
テラスには毎日ひな鳥の親子が訪れ、数羽のネネ(ハワイアン・グース、ハワイ州の鳥です)も玄関脇に。
明るい太陽、青い空、夜は満点の星空、心地の良い天候、大自然の中で過ごした1週間でした。
丁度、花の季節でもあり、黄色、ピンク、赤、白、色とりどりの南国の花々が咲き乱れていました。
滞在したプリンスヴィルに隣接するハナレイ湾、そして北のデッド・エンドまで続く幾つもの白砂のビーチで、
朝は散歩、午後は魚達と泳ぐ。透き通った海に入ると色とりどりの魚達に出会い、そして毎日陽が沈むのを見届けるという、
恵まれた毎日。
一日はナパリコーストをトレッキング。ナパリコーストとはカウアイ島の最北端で、海の淵に断崖絶壁の山肌が続く
ワイメアキャニオンです。道路は行き止まり。そこへの手段は海からの船、空からのヘリコプター、あるいはトレッキングだけ。
道がデッド・エンドになるケエ・ビーチの駐車場に車を止め、そこから断崖絶壁の山に沿った山道を片道2マイル(3.2キロ)
1時間半のトレッキング。青い海を見ながら、海風に吹かれながらのトレッキングは気持ち良いのですが、きついアップダウン、
さらには雨の多いこの地域、泥んこ道で滑り歩きにくいこと。泉はまだしも、急流が流れ、水が膝程までの深さの川も渡らな
ければならない大変なコース。2回目なので前回に懲りて、リュックサック、水陸に耐える歩き易いスニーカー、
そして泥だらけになった靴を洗うためのブラシ(前回は現地調達した)まで持参。
こうして歩いて行き着いた所は、言葉に出来ない程、究極に美しいビーチでした。
そして再びケエビーチまでバックです。最後はケエ・ビーチの青い海へドボン。お魚に迎えられ、クーリング。(左写真のビーチです)
ハナレイは開拓時代、お魚が採れたので、カウアイでも早くにハワイアンが住んだ場所だそう。
地元のマグロやエビはじめ、オーガニックの野菜、パッションフルーツなども手に入ることと、空気が合っているのか、
簡単にお料理しただけでも美味しくいただけ、毎日お料理することも楽しみでした。
土曜日の朝はファーマーズマーケットへ。近隣の農家が採れたての新鮮な野菜や果物、花、また自作の貝の
アクセサリーなどを持ち寄って集まるマーケット。「僕が育てた野菜、甘くて美味しいよ」と試食をさせてくれ
話をしながら買ったSunlights Salad Mixオーガニックのミックスサラダはとても美味しかったこと。
ヤシの木より高い建物は建ててはいけないという法律があるという。家並みの色も統一され、
また古い街並も保存する努力をしている。ハナレイの町へ向かう時に必ず通らなければならない橋は
1912年に造られたものだそうですが、いまだにワンレーンブリッジ(一台の一方通行は出来るが、
対面通行は不可。5〜7台ずつ通る車を対向車は待つ)、開拓時代のシンボルとしてそのまま保存しているという。
最終日のビーチでのこと。黒く大きな何かが泳いで来た。男の人かな、、いや、違う。
そう思いきや、現れたのはなんとシーモンク!!以前、南のポイプのビーチで浜にあがって居る
シーモンクを見たことはあったのですが、そのシーモンクが泳いで私の前に登場するとは!
泳ぎながら上がって来る場所を探している。波に乗りながら体をうねらせビーチへ上がって来た。
ヒゲをはやし、笑い顔のハワイアンシーモンク、可愛い!!
「How cute!! Welcome!!」近くに居たカップルも気づき近づいて来た。ウォン!(というような声で)、、シーモンクはお喋りも。
「こんにちは!」だったかも。
その後、約15分してビーチを真っ黒に日焼けしたたくましいライフガードが(砂の上を走る)車をあわてて飛ばして来た!
そして看板を立て保護。彼らが守るのは人間だけではないのですね。
帰りにビーチ入口の看板を見ると、「ハワイアン・シーモンクは絶滅の危機があるので,ハワイをあげて保護している
、シーモンクは時々ビーチに休みにくる、もし目撃した場合は電話で知らせてください!」と。
貴重な動物とも出会えた今回のカウアイステイでした。ちなみにドコモの携帯は圏外。
世界中、エーゲ海の上であろうと、これまで訪れた地で圏外というのは滅多になかったのですが、
圏外のドコモでは知らせることも出来ないエリアでした。
今回のカウアイ、夕方の散歩中、初めて見るダブル・レインボウにも遭遇。青い空に青い海、
トロピカルな山に囲まれ美しさとパワースポットを兼ね備えたところ。地元の人も訪ねた人も笑顔に溢れ、
幸せになれる地、珍しい鳥、動物とも出会え、癒され,自然の中でリフレッシュし、エネルギーチャージも出来たハワイでした。
これから秋までの大変なスケジュールも乗り越えられそう。Mahalo Kauai!!
旅先での写真、写真の
ページにアップしました(6月28日)。ご覧いただけましたら、幸いです。
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