オルガニスト楽屋話

第206話 桜満開、新年度スタート ---2017.4.20.

美しい春が到来しました、皆様方もお花見を楽しまれましたか。3月末になって気温の低い日が続き、 今年の桜は例年に比べ、ずっと遅い開花となりました。
我が家前の桜も一層大きくなり、美しい花を咲かせてくれました。満開になると、リビングルームの窓いっぱいに桜が広がり、 雲の中にいるかのよう、、1年の中で最も美しい季節ですが、毎日がお花見気分、家の前が華やか過ぎて、仕事や練習に集中出来ない、 落ち着かない時期でもあります。

4月の初めに私がお手伝いする二人のオルガニストが来日、ドイツからMartina KuerschnerさんとイタリアからSimone Vebberさんです。 桜は終わっている時期かと思いきや、今年はラッキーでしたね、桜満開の最高のタイミング。 演奏会だけでなく、お花見も楽しんでいただくことが出来ました。

以前、家族とよく行った千鳥が淵のライトアップへ、今年はドイツからのオルガニスト、マルティーナをお連れすることに。 演奏会の後、一緒に和食&日本酒、そして特別に延長された桜まつりライトアップ最終日の最終時間ギリギリに滑り込み、降っていた 雨が上がったところで、人の数も少なく、お堀に映る満開の桜は見事!感激し喜ぶドイツ人と楽しんだ今年のお花見でした。

山梨キングズウェルではイタリアからのシモーネさんに出演いただきました。川口リリアホールやキングズウェル・ホールの コンサートの企画に関わらせていただき、色んな演奏家の方に演奏していただきますが、演奏の個性もですが、 彼らが普段弾いている(であろう)オルガン、その音色が音作りから聴こえてくるのです。面白いです。

さて、今回も、キングズウェルでのコンサート後、隣接するレストラン「カンパーナ」(とても美味しいです)で一緒にランチを。 食後のコーヒーに「エスプレッソをショートで。出来るだけ濃くして。」・・と細かな注文を出したシモーネさん。 果たしてご希望のコーヒーが出てくるかとハラハラしましたが、 人にもよるかもしれませんが、イタリア人のコーヒーへの拘りは相当ですね。そしてその日の夜の成田からのフライトでイタリアへ帰るという彼。 来日していたオルガニスト二人、受難日の金曜日、そしてイースター(復活祭)に間に合わせるべく、急いで飛んで帰りました。 世界中のオルガニスト、クリスマスと同じく多忙な季節なのです。

余談ですが、山梨へ行くと必ず寄るのが「よってけし」(JA農産物販売所)と 「黒富士農場・たまご村」。低農薬のお米(玄米も買っています)、お野菜、果物、そして 飼料にこだわり、放牧している鳥からの卵・・・山梨の自然の恵みをいっぱい持ち帰り、新鮮で美味しい食材で お料理するのも楽しのひとつになっています。今回はふきのとう、こごみ、せり、など、春の山菜がいっぱいでした。

フィギュアスケートの浅田真央さん引退。美しい滑り、喜びと感動を与えてくれた彼女ですが、 その裏には毎日の厳しい練習、トレーニング、日々の絶え間ない努力、そしてオリンピックなどの大舞台でのプレッシャーに 打ち勝つ精神力、、様々な試練があったことでしょう。 「スケートが自分の生活の中心だった」と・・スポーツ選手とも少し似た音楽の世界、演奏家の日常生活。彼女の 胸の内を察することが出来るような会見でした。お疲れ様。

桜満開の中、新年度がスタート。特に変わりはないのですが、いつも走り回っている私のライフスタイルに ゆっくりとした柔らかな動きがあっても良いかと、 以前からずっと興味のあった“フラ”をトライすることに。とりあえず、スカート(パウ)を 買いました。お洗濯はしてはいけない、スピリチュアルな衣装だそうで、借してあげるという友人もいたのですが、 買うことに。身長に合ったものを探しているうちに、オーダーするこになり、とりあえず買った一着目のパウ・スカート。 オルガンとは真逆なハワイアンの音楽にゆ〜らゆら。気分転換にgood!!
とはいえ、始めるやいなや、今月4回ある中、2回しか出れない、、。時間を取るのが難しい中ですが、 マイペースでと言い聞かせ。私の新年度、始まりました。


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