オルガニスト楽屋話

第214話 モロカイ島で癒しの時 ---2018.5.3.

美しい新緑の季節になりました。何をするにも、気持ちの良い気候。 皆様、ゴールデン・ウィークはいかがお過ごしでしょうか。連休中もリハーサルなどの予定が入っている私は、お休み前倒して、 モロカイ島へ出かけてきました。

いつもマウイ島からホノルルへの帰り道、上空から見えるエメラルド・グリーンのサンゴ礁に囲まれた美しい島、、 いつか行ってみたいと予々思っていた島、それがモロカイ島でした。ようやく念願叶い、モロカイ島へ。
ホノルルからオハナ航空の小さな飛行機に乗り換え、30分。乗り換え時のパスポートチェックの際、空港の係員の女性に、 「モロカイ島〜?!!」と珍しがられ、「Nothing to do!」・・何もすることないわよ!、と笑顔で言われました。 どうなることやら、、不安半分で飛行機へ。

離島への乗り継ぎ便、マウイ島、ハワイ島、カウアイ島・・へ行く人でにぎわっている中、モロカイ行きの飛行機は便も少ない。
島には公共の乗り物はない。空港でレンタカーを借りる。
島に信号もない。島の中央のカルアカカイという、この島では一番中心な町に、スーパーマーケットが2軒あるだけ。お馴染みのFoodlandやSafeway、ABCストア、どれもない。
取り敢えずその日の夕食の食材を買い、車で西へ約20キロ、コンドミニアムへと向かう。コンドミニアムのオーナー、Tedyさんから知らせてもらった暗証番号で、 ドアの横にあるボックスから部屋の鍵を取り出して、島生活の始まり。

(右の写真は、お気に入りのビーチ。左の写真は、コンドミニアム玄関前で。)

マウイ島やカウアイ島のように観光地化されていない、伝統と自然がそのまま守られ、静か。島の南側にはハワイで最長という サンゴ礁のリーフ、エメラルド・ブルーの海岸線に、白砂のビーチが点在している。青い空と心地よい風。とにかく人も車も少ないので、 どこへ行っても静か。ビーチはいつもプライヴェートビーチ。そしてフレンドリーな島民。 島の中央のお買い物通り、どうやら島の人々、ほとんど知り合いのよう。街の中でも、車同士すれ違っても声を掛け合う、 7000人の住む島、皆知り合い。笑顔に溢れている。 車も少ないうえに、譲り合いの精神いっぱい。自然が保たれることを、最優先にしているこの島。

この島は、ダミアン神父がハンセン病患者のために働いたことで有名で、その偉業は尊ばれています。彼が建てた教会はじめ、 島には教会も沢山ありました。そして最近はまっているフラの発祥の地もこの島、 マウナロアの丘の上で、ハワイ神話に伝わるLakaという女神が最初踊ったそう、何とも神秘的。

島の中央のカルアカカイを中心に東西へ60キロ、南北は16キロ、東西へ細長く伸びている。 マイルマーカーが道の随所に立ち、島の中心から何マイルの所に居るか示していて、わかりやすい。

宿泊したコンドミニアムは島の西の端の海岸沿い。コンドミニアムの玄関に出ると、プルメリアのほのかに甘い香りが漂う。鳥の声のコーラス、ピュアなこと。 夕日が沈むと空はピンク色に染まり、時にはヴァイオレット色のゴージャスな夕陽もコンドミニアムのラナイから見ることも。

農業が主産業というこの島、自家農園で栽培した野菜や果物を売るクム・ファーム。広大なパパイヤ畑に隣接し、 お野菜はじめ、モロカイ産のパイナップル・パパイヤは渋みがなく甘く、絶品でした。その日に手に入った、限られた食材ですが、 日本では食べられないような肉厚のマグロ、ポケ、サーモン、ビーフ、ポーク、それにパッションフルーツをふんだんに使ったソースをかけ、 ハワイの空気の中での自炊も楽しみのひとつ。

そして東の端にあるハラワ渓谷へドライブ。途中から1車線になり、時には片側通行の狭い道崖絶壁、 海沿いの道の景色は良いもののカーブの連続でスリル満点。ジャングルのような森を抜け、行き止まりに美しい景色が広がり、 そこが島の東の先端。自然豊かな島でした。

右の写真は、最終日、島に唯一のモロカイホテルのレストランでランチをし、飛行機の時間待ち。とにかく日に2便ですから。
島で1週間、そして乗り換えのホノルルで2日、 お買い物、といっても一番のお目当てはフラのスカート(笑)。

美味しいパッション・フルーツ、持ち帰っても日本の気候に合わないのでしょうか、腐ってしまったり、美味しくないのです。 現地で食べるのが一番、ここでしか食べれない、しっかりお腹に入れて。

最終日、ホノルルで午後3時半のフライトまで何をしようか。アラモアナビーチを歩いていたら、太陽、日差しでブルーの色は変わりますね。 余りの青の美しさに、これでお別れかと思うと名残惜しく、やめておこうと思ったのに海に入ってしまいました。急いでホテルでシャワーを浴び、濡れたままの水着を スーツケースに入れ、最後の最後まで青い海が大好きな私(笑)。

ホノルルの喧騒からたったの20分のフライトで、こののどかで静かな島へ。 ストレスなし、あくせくと急ぐことなし、都会の忙しい生活からしばし離れ、自然の中で、刻々と変わる海の色、空の色の美しさに感動しながら過ごした時間。 夢のようなパラダイスでリフレッシュ、体の芯からピュアになれ、これから冬までの英気を養えた今回のモロカイ島ステイでした。

写真のページに写真をアップしましたので合わせてご覧ください。


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