オルガニスト楽屋話

第224話 美しい自然の中で・・マウイでの島生活 ---2019.7.4.

ホノルルから30分、マウイ島のカフルイ空港に着くと、花の香りに迎えられる。プルメリアが満開。そこに風が吹き、 素晴らしい香りが漂う。カフルイ空港は新しくなり、レンタカー会社のスペースと空港を結ぶトラムが走るように。 広くて屋根付きの新しいレンタカー・レンタルスペースへ。車を借り、スーパーマーケットに立ち寄って食材を買い込み、 マウイ島南のワイレア付近のコンドミニアムへ。マウイでの島生活が始まる。

鳥の声で目覚め、心地良い風に吹かれ、海、そしてプールで泳ぐ。お魚いっぱいのビーチ、カメに会えるビーチ、それぞれ場所がある。

マケナ湾。ここは入り江になっていて、波も穏やか。1950年頃、マウイのこの湾から、カウボーイ達によって砂糖やパイナップル、 牛がホノルルへ船で輸送されたそうだ。なるほど、波も少なく静かで、よくわかります。ここにはカメが沢山生息しています。

ある日のこと、泳いでいたら大きなカメから小さなカメまで4匹のカメと遭遇。手足をひらひら動かしながら、海の中を上へ下へと泳ぐ。 私に近づいてきたり、離れたり。しばらくすると、海底の砂地でとまり休んでいる。石に付いたコケ、藻を食べ、時々水面に顔を出して呼吸。 ふと見ると私のすぐ横にももう一匹のカメが!お尻に白いボール状の大きな卵を付けた大きなカメにも遭遇、ゆっくりと重そうに泳いでいました。 陸でも4匹が陽当たりの良い所で甲羅干し。この日は、沢山のカメ達と出会えた日でした。

魚やカメを守るため、日焼け止めスプレーは禁止、必要な場合はウェットスーツを着るようにと書かれた看板が立っている。 海へ入る入り口も制限され(2年前はなかった)、石の上に立たない、足を置かないように、と。石に付いたコケを守るため。
「カメを守る自然保護地域です。傷つき、弱ったカメを見つけたら、ここへ電話をください」と。人間よりもカメを大切にしている島。
スーパーマーケットの袋も紙袋、ABCストアもレジ袋有料化に、ビニール袋は消え、マイバッグが定着していました。
マウイで買ったボディクリームには、「5%の料金は、カメを守るために使われます 」というカメの絵付きのタグがボトルに。 私も少し貢献出来たかなと、嬉しくなりましたが、自然を守る姿勢と努力は素晴らしいです。そのせいか美しい自然は美しいままに、 お魚は以前より増えたかもしれません。

基本的に自炊の島生活、パイアという小さな町にあるManaストアはオーガニックの食材にこだわったスーパーマーケットで、マウイ島産の野菜、果物が美味しい。
食材だけでなく、日用品もオーガニックで健康にこだわったものばかりを揃えていて、昨年同じものをホノルルで探したのですが、見つけることは出来ませんでした。 拘りの品揃え、良いものばかりを揃えていて、去年行ったモロカイ島の牧草だけで飼育したビーフもここで入手。とても美味しく、2回も買ってバーベキュー・スペースで焼いて食べました。
マンゴをふんだんに使いマンゴゼリーを作ってみたり、この地で手に入る食材を利用してのお料理も楽しく、美味しく、健康的でした。

フラはハワイの文化、音楽とダンス。青い空、明るい太陽の中、芝生の上、裸足で踊るハワイでのフラは、東京の教室でのレッスンと違いまた格別。 今回2回、フラ・レッスンも受けました。 歌の歌詞に合わせてハンドモーションで表現するフラ。花、波、太陽、月、魚、などのハワイの自然を歌ったものが多いです。

踊る時に、花といえばプルメリアを、そして香りと言えばプルメリアの香りを、太陽もマウイの空の明るい太陽を、魚はマウイの海で出会ったお魚たち、 風もマウイの心地良い風を思いながら、最近楽しんでいるフラですが、ハワイの空気の中で体験して、私の中でのフラも少し変わりました。 美しい自然の中にいると、自然に笑顔に溢れてくる。フラダンサーはいつも笑顔で踊っていますが、この”笑顔で踊る”の意味がよくわかりました。

生活の中にフラがあります。コンドミニアムで毎週水曜日にプールサイドで開かれるマイタイ・パーティ。子供たちと一緒にフラを踊ったのも楽しかった思い出です。

豊かで美しい自然、綺麗な空気の中で体の芯からピュアになれ、可愛いカメたちと泳ぎ、フラを通してハワイアン・スピリッツも体感しハワイの文化をより知った、今回のマウイ・ステイ、 今月末からフィンランドで4公演、充分な英気が養われました。次回はフィンランドのご報告になるかと、約3週間出かけます、どんなご報告になるかまたお読みいただけましたら嬉しいです。

左の写真はマケナ湾で、カメがいる湾でカメと出会った日に。

今回出会ったマウイの自然を写真の ページにアップしましたので合わせてご覧いただけましたら幸いです。





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