オルガニスト楽屋話

第40話 オルガニストの休日 ---2000.9.16.

趣味が仕事のような私の職業には、”働く日”と”休みの日”の区別が ほとんどありません。練習、オルガンを弾くことを”仕事”と考えたなら、 年中無休ということになってしまいます。 今日はお休みにしようと決めても、やっぱりその日もオルガンを弾いて 過ごしたり・・。そして世の中が休みの時に忙しいのが私で、日曜日は礼拝、 また演奏会は週末に多いものです。また連休や年末年始こそ忙しくなる私。 唯一夏は、演奏会のスケジュールも比較的少なく、蒸し暑くて何をしても 能率の上がらないと思いながら過ごすよりは、まとまった休暇をとろういう 気分になるもので、毎年東京を離れています。 違う文化圏にしばし我が身を置いてみると、その国の良さをわかると 同時に、忘れられてた日本の良さも発見できたり・・これも楽しみの ひとつです。

さて今年はスカンジナビアで夏休みを過ごしてきました。デンマークへは演奏旅行 などで何度か訪れたことがあるのですが、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド といったスカンジナビアはなかなか”遠い”国々でした。それは 私の留学していたフライブルク(南ドイツ)からは距離的にも遠く、留学中の私には 時間もお金もありませんでしたし、またオルガンでも縁遠い国だったのです。 当時、ドイツ人の知人から、ノルウェーのフィヨルドを船で旅をした 話しを聞き、それ以来憧れを持っていたのです。今回も各地でいくつかの オルガン、またスターヴ教会という珍しい建築様式の教会にも出会い、そして 1000万年前に氷河の力でつくられた雄大な自然の中で、休暇を過ごし、 心身ともに元気になって帰ってきました。

自然の中で、街を歩いていて、心に留めて置きたいシーンに出会うと シャッター!色々な写真を撮ってきました。これからホームページでも 少しずつご紹介していきたいと思っています。

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