オルガニスト楽屋話

第81話 ハートフル・クリスマス! ---2006.12.25.

メリー・クリスマス!!皆様、クリスマスいかがお迎えでしょうか。 今年も年末は過密なスケジュール、特に今年はハードです。午前中はサントリーホール、午後夜間はミューザ川崎へ、 ある日は午前中東京芸術劇場、午後から教会へ、、などとホールからホールへ、 オルガンからオルガンへとリハーサルに梯子する日々が続きました。 芸術劇場で午後2時の本番の後、夜は川口リリアホールで 翌日のコンサートのリハーサル、手帳を見ては不安いっぱいだったこの日も何とか無事終了。 リリアホールとミューザ川崎でのクリスマスコンサートは、透明でとっても美しいお声の幸田浩子さんと、 私自身もとても幸せ〜な心地になりました。連日の日フィル第九公演も、満席のお客様に喜んでいただけるよう 心を込めて弾いています。 昨日、クリスマスイヴの教会でのキャンドル・サービスも終わり、あと29日の最後の演奏会まで残すところ3公演となりました。

友人や家族へのプレゼントを探しに買い物に出たり、我が家でクリスマスのプティ・パーティなどして お料理を楽しんだり、本番の日もほとんど毎日泳ぎ、サイトもアップ、忙しい中にも今年はこうした余裕もあり、しかも元気なのです!

川崎の翌日は芸術劇場で弾き、その翌日はサントリー、そしてみなとみらい・・、 毎日会場が違うので、前にリハーサルをしていても、ほかの本番が中に入ると忘れてしまいます。 タッチ、歌わせ方、操作など楽器一台一台違うので、再確認のため 早くに会場に入り音出し。緊張の連続ですが、毎日、わあ〜今日もこんな素敵なオルガンが弾けるんだという喜びにかられます。

そして今回私の耳に届いてくるのが「音が変わった」「繊細」「優しい音がする」こうした 感想です。演奏も変わってきたのかなと。確かに自分の演奏も、人の演奏も、私には音の細部まで聞こえます。 美しい音、きたない音・・以外に、細部に込められた感情まで聞こえるので、オルガンによくありがちな無表情な音は 避けたいといつも思うのです。 自分の「音」全て、こうした音にしたいと充分にコントロールされたものであり、 100%気持ちの込められた音にしたい、これが私の音へのこだわりです。

そのほかに演奏する喜び、そして聴いていただける喜び、色々な人に支えられて今の自分があることへの感謝、 それが音にも顕れたのかなと思えるのも嬉しいこと! 今年は優しい心をいっぱいもらえ、私自身も暖かい気持ちにさせられホットな心になれた1年でした。 コンサートでいただいた綺麗なお花に囲まれて、ハートフル・クリスマス!!2006年もありがとう!

今年もあと僅かになりましたが、皆様良いお年をお迎えください。

(写真右)友人の手作りリースと我が家のウサコ。(写真左)幸田浩子さんとリリアホールの楽屋で。


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