+ 第251話


オルガニスト楽屋話

第251話  悲しみの向こうに ---2023.4.9.

癌を患っているとは知っていたものの、「坂本龍一さん、死去」・・突然の訃報、悲しく心痛む。同じ大学の作曲家を卒業した偉大なる先輩、クラシック音楽の域を超え、美しい旋律と和声は 世界中、多くの人から愛され、魅力的な作品を残してくれた。そして音楽家の域を超えての社会的な活動にも関り、一人の人間として素晴らしい生きざま。

滅多に弾かない我が家のピアノのふたを開け、坂本龍一さんの曲を弾いてみる。なんて美しい旋律、そしてなんて美しい響き、涙しそう。71歳、まだまだ生きていて欲しかった、曲も演奏も残して欲しかった。 無念である。

オルガンで弾いてみよう、と思い付き、楽譜を探し、オルガンに合うようにアレンジ。翌朝、教会へ行き、練習の前に弾いてみて、自撮り。 追悼の気持ちを込め、弾きました。代表曲2曲、「Energy Flow」と「戦場のメリークリスマス」を、4分にまとめました、お聴きいただければ、幸いです。 こちらをクリックしてください。 天国での安らかな眠りをお祈りし、音楽を愛していきたいと思います。





季節は受難節、受難日、そしてイースターと移り変わりました。人の罪を背負い、十字架にかかったイエス・キリストが蘇ったという、クリスチャンにとっては大きな 喜びの日です。クリスマスほどではありませんが、我が家にあるうさぎや卵で、イースターの飾り付けをしてみました。右の木製のウサギは、パリで買ったもの。 そして真ん中の繊細な手描きのイースターエッグは、演奏会で訪ねたスロヴァキアのヴァンスカ・ビストリツアで、左のバスケット型の陶器は同じくスロヴァキア、演奏会で訪れたモドラで、 白いウサギは姪子からのプレゼントでもらったものです。





そして玄関ドアには、ウサギ付き手作りリース、我が家前の桜(これは1週間程前)と、シクラメン。赤いシクラメンはいただいてから3年目ですが、我が家リビングの気温と 日当たりが適しているようで、毎年見事に花を咲かせ楽しませてくれます。

今年は春が一気に来ましたね。桜も楽しみましたが、八重桜、ハナミズキ、つつじが咲き誇り、新緑も美しい、素晴らしい春、素晴らしいイースターの日を迎えました。 ドイツの公演は一公演増えて2公演に、その前に、恩師サットマリー先生が来日、マスクも徐々に外せ、少しずつ日常の生活に戻ってきた明るい春の訪れです。






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