オルガニスト楽屋話

第257話  季節は変わり・・ ---2023.11.15.

樹木の葉が、秋色に色付き始めました。ようやく季節は秋に。6月にドイツ、そして9月にリトアニア、帰国後も夏のヨーロッパと同じ気温、気候がつい 先週まで続いていたわけで、過ごしやすい良い気候ですが長かったです。約5か月、同じようなスタイルで過ごす日々にも、いささか飽きてきて、 「ようやく」秋の装いが出来る季節になり、嬉しい季節の変わり目です。

リトアニアの話題の続編になりますが、野菜、果物が豊富で美味しく、またチーズなどの乳製品が美味しいからでしょう、お料理、何をいただいてもとても美味しかったです。 様々なポテトのアレンジ料理、パンケーキも甘いものばかりでなく、主食になるような野菜を練りこんだパンケーキなど種類が豊富、スイーツも、 それから地ビールも美味しかったです。リトアニア産のワインもありました。

コンクールの審査、結果発表が夜遅くまでになり、夕食抜き、、の日もありました。しかしながら、自由時間の数回を除き、お食事はほとんど審査員の先生方、スタッフと。 緊張した審査の時間の間の休憩時間でもあり、テラス席でいただき、様々な話題に溢れ、美味しいお食事と共にとても和やかな時間でした。

そんなリトアニアの余韻の残る中、10月18日は、神田キリスト教会でのコンサートで、ライルのオルガンを弾かせていただきました。オランダのバロック様式の オルガン(写真左上)、これぞバロックオルガンと鎮座しているような楽器で、留学から戻って間もなく弾かせていただきましたが、こうした楽器から学ばされることが多いです、 今回も学ばされながら演奏させていただきました。

そして月末は、母校の中学でのジュビリー式典で弾かせていただきました。オルガンと出会った、いわば私の出発地点です。ジュビリー・・つまり半世紀が 経ったということには自分でも驚きますが、この楽器なしでは考えられない私の人生、私の原点とも言える地で、 同窓生、同級生と共に礼拝を守り、そして演奏を聴いていただけたことは喜びでした。礼拝堂やオルガンは新しくなりましたが(右の写真)、 懐かしさに溢れる場所です。共に学校生活を過ごした同級生の友人たちと再会、楽しかったあの頃の思い出が蘇り、みんなの笑顔も昔と変わりない、、、嬉しい時でした。

夏の間、留守をした間の仕事や雑用がどっと廻って来て、慌ただしく忙しい10月が過ぎ、そこへ来年夏、欧州での公演の話も飛び込んできて、バタバタしている間に、 今年も早いものでクリスマスのシーズンに突入です。元旦礼拝も頼まれ、元旦、午後2時からオルガンを弾きます。気の抜けない年末年始になりそうです。 みなさま、元旦は初詣でしょうか?日本の伝統行事かもしれませんが、オルガンで年明け、、もいいな、などとお考えの方は、ぜひ大森めぐみ教会、 朝10時半からの礼拝でオルガンを弾いておりますので、いらしてください。この日は月曜日で、前日大晦日が日曜日で礼拝があるので、本来教会の 礼拝はありませんが、近隣地区の合同の礼拝となり、会場はめぐみ教会、午後2時からとなっています。初詣にいらっしゃる方も、その時間オルガンを弾いている私がいますことを 覚えてください(笑)。






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