オルガニスト楽屋話

第92話  アートな街、ニューヨーク! ---2008.2.3.

クリスマス、年末、ニューイヤーまで一連のコンサートが終わった翌朝、 遅ればせながらのお正月休み、成田を出発。自分にお疲れさま!と、行き先はニューヨーク。 往復の飛行機、それからマンハッタンにアパートメントホテルの予約はしたものの、 そのほかのことは何も決める時間もなく、防寒具だけはスーツケースに入れ8日間の旅へ。 2回目のニューヨーク。ジョン・F・ケネディ空港から車で30分、エンパイヤやクライスラーの高層ビルのスケープ、 摩天楼が見えてきた、、、心弾む。

アパートメントホテルはマンハッタンのミドルウェスト。古い部屋だが、地下鉄の駅の上で、 ブロードウェイ、五番街へも歩いてすぐで便利な場所。 無線LANが飛んでいていつでもネットにアクセスでき、ニューヨーク事情、オペラやミュージカルのチケット、 美味しいもの情報、地図で場所を検索できるのは何の準備もなく来てしまった私にはありがたい。

早速メトロポリタン歌劇場のサイトを見ると、翌日のオペラ「マクベス」の席があることがわかり、 朝一番でチケットセンターへ行き、席をゲット!抜群の歌唱力、本場のオペラハウスで聴くのは格別。 その翌日はミュージカルへ行きたいとtkts(チケッツ)へ。ここは当日席があれば半値でチケットが 手に入るチケットセンター。「コーラスライン」をゲット。そしてその翌日は「ライオンキング」、 これは人気の公演のためtktsにはチケットが出て来ないので当日の朝、チケットボックスで並ぶことに。 新しい劇場の舞台装置を駆使し、動物たちが会場内を歩き回ったりする演出は見事、エジプト風の衣装は色鮮やか、 そして黒人の体の底からの歌唱力、リズミカルなダンスは迫力があり大いに楽しめた。 子供から大人まで楽しめるエンターテイメントはまさにアメリカだ。連日、オペラとミュージカルへ。 夜8時から始まり、終演は11時過ぎ、それから食事。深夜でも真昼のように明るいブロードウェイのネオンを 浴びながら毎晩深夜まで外出することに。


ニューヨークは芸術の宝庫。音楽だけでなく見るもの、古いものから新しいものまでアートにあふれている。 美術館もだが、街の看板、ビルなどの建築、お店のディスプレイ、歩く人もとにかく様になっている。 膨大なコレクションのあるメトロポリタン美術館、紀元前のエジプトのものから現代アートまで。 所狭し並ぶ陳列品、例えば紀元前のものまで全てピカピカに磨かれ、そして展示の仕方などアバウトなのは ヨーロッパとは違うな、と。ニューヨーク近代美術館(MoMA)も素晴らしかったけれど、ギャラリーが集まり、 若手アーティストの発信地になっているチェルシー地区の画廊廻りも楽しかった。

欲しいものは何でも手に入る。最高級品からチープな物まで、ゴージャスなレストランからファーストフードまで、 世界中のありとあらゆる物が手に入り、世界中の食にも会える。それにしてもあちらこちらに、 またスーパーのデリにもSushi。こんなにも生魚を食べる人が増えたとは驚き。五番街やソーホーでウィンドショッピングも楽しみました。 お店の飾りも綺麗だけれど、スペースがある。天井が高く広い空間にお洒落にディスプレイされた店内。 小さなサイズがあったので試着してみると、黒人のカッコイイ店員さんが寄ってきて“It’s cute〜!”、、 こんなことを言われながら買い物するのも悪い気分ではない。最近凄いなと思う銀座や丸の内がローカルに感じてしまう、 ニューヨークは凄いかも。

とにかくニューヨークはカッコいい、楽しい、飽きない街だ。
(写真はこちらに掲載 しましたのでご覧ください。)


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